出版物⑤新しい野菜づくりに向けて 野菜工場の実用技術
- 体裁:A5判 縦型 214ページ(口絵とも)
- 発刊年月:1994年2月
- 価格:2,750円 (税込)
- 送料:改定中(一冊分・税込)
【詳細】
▽概要(はじめにより抜粋)
電中研における野菜工場の開発は、1985年に開始いたしました。夜間電力の有効利用と農業の振興を目標に、先輩方が残
された研究成果を基礎にして研究を続けてきました。1988年に㈱農業電化協会より「電中研式ネオファー ム」という本が出
版されていますが、これは電中研式野菜工場開発の途中段階での成果を紹介しています。
「ネオファーム」の本を出版後、電中研の野菜工場の研究は山あり谷ありで、ホウレンソウを安定生産するための養液栽
培装置や製作費の安い夜間電力利用の空調装置の開発などに約2年を必要としました。さらに、建設費の安い設備とするため
の工夫を行い、これなら農家の方に使ってもらえるのでは、と考えられる設備になったのは、電中研赤城試験センター(群
馬県)における実証試験が終了した1992年です。そこで、本書では、電中研野菜工場の到達点について、「ネオファーム」
出版後の研究成果を中心に紹介します。これからの野菜工場の実用化に少しでも役に立っことを願っております。
▽構成
著者:岡野利明、河村廣巳、羽生広道、寺添斉、庄子和博、中屋耕
第1章 - 野菜工場開発の現状
1.わが国の農業の現状
2.野菜工場実用化の意義
3.野菜工場の種類と実用化の現状
第2章 - 野菜工場の実用設備
1.設備の特徴
2.建物構造
3.環境調節装置
第3章 - 野菜の種類と生産
1.野菜の生育と栽培環境
2.栽培技術
3.病害虫発生の防止
4.野菜の生産と出荷
第4章 - 野菜工場の適用
1.空調負荷の算定方法
2.施設の安全基準
3.電気料金制度
4.融資、補助制度
5.実用性のメニューと経済性の試算
6.野菜工場の野菜に対する消費者の反応
第5章 - 野菜工場の新技術
1.野菜工場の省エネ・資源化
2.野菜工場の自動化
3.植物生体情報の計測と環境制御への応用
4.バイオテクノロジーの適用