農業電化協会
>
出版物・機関誌「農業電化」
>
出版物②電気利用による野菜の育苗と栽培

出版物②電気利用による野菜の育苗と栽培

 

  • 体裁:A5判 縦型 196ページ(口絵とも)
  • 発刊年月:1990年3月
  • 価格:2,200円 (税込) 
  • 送料:390円(一冊分・税込)

 

 

【詳細】

▽概要(まえがきより抜粋)

 本書では、主として、野菜育苗技術に焦点を置き、感械植付けに適する苗の養成、接ぎ木育苗、セル青苗などが取り上げられた。とくに、野菜苗の機械による植付けが、従来、注目されていながら、実用化されていなかったが、近年、新たな移植機の開発によって、一層省力化が可能となるという明るい見通しが立てられるようになったと聞いている。また、この書物には、野菜の青苗技術に関して、とくに、電気応用の側面を含めて解説し、近代的育苗のテクニックについて説明を加えた。
幸いに、野菜研究の第一人者である板木利隆博士と、農業電化技術に造詣の深い渡部一郎博士とが、協力、分担して執筆に当たられたので、充実した内容の解説書に仕上がったのは、まことに喜ばしい。 農業電化に携わる方だけでなく、広く一般の農業者 研究者などの方々に読まれ、新しい育苗の技術を身につけられるよう願う次第であります。
 

 

▽構成 

監修:龍野得三、著者:渡部一郎、板木利隆

1. 野菜の生産と消費の動向
(1)野菜生産の動向
(2)野菜の生産と電気利用
(3)野菜育苗と電気利用 
2. 野菜の生育と環境
(1)地上部環境条件
(2)地下部環境条件
(3)複合環境制御
3. 育苗技術の重要性とこれからの方向
(1)生産効率の向上に不可欠な育苗
(2)育苗技術の発達経過
(3)生産の効率化から安定性の向上。高付加価値生産へと
貢献度を高める行く某技術
(4)重要性を増す優良苗生産技術
4. 電気利用による野菜の育苗・栽培施設
(1)育苗・栽培における電気加温施設の種類と構造
(2)電気加温施設の温度特性
(3)電気温床施設の合理化と電力容量の算出
(4)電気温床の電気的特性と温床線の種類および配線法
(5)農業用温度調節器の特性と設置方法
5. 電気利用による育苗法
(1)優良苗の条件
(2)育苗計画について
(3)育苗資材と装置
(4)苗のステージ別管理の要点
(5)野菜の種類別育苗技術の要点
トマト、ナス、ピーマン、キュウリ、メロン、スイカ、カボチャ
(6)接ぎ木育苗
(7)セル成形苗とその利用
(8)養液育苗技術の要点
6. 電気利用による野菜育苗・栽培事例
(1)養液栽培におけるベッド加温と冷却システムの実際
(2)電気温床線を利用した野菜のくん炭共同育苗の事例
(3)ヒートポンプ利用による促成イチゴの夜冷育苗の実際と
セルリー苗生産

付録:電気設備技術基準(抜粋)